前回は、「形容詞+です」「形容詞+ですか?」と、「動詞+ます」「動詞+ますか?」のハムニダ体での表現を勉強しました。
今回はヘヨ体での表現を見ていきましょう。
あ、その前に、もう一度語幹についての説明を。
韓国語の動詞、形容詞などの単語の原形は、「~다」で終わります。
その「다」を取った「~」の部分を語幹といいます。
形容詞、動詞の文型を学ぶ際には重要な言葉となりますので、しっかり覚えましょう。
(例)맛있다/マシtタ/美味しい → 語幹:맛있
では順番に勉強していきます。
形容詞+です、動詞+ます
形容詞or動詞+아/어요
- 語幹の最後の母音が「ㅏ、ㅗ」(陽母音)の場合は「語幹+아요」
- 語幹の最後の母音が「ㅏ、ㅗ以外」(陰母音)の場合は「語幹+어요」
例)食べます/먹다 → 먹어요/モゴヨ
良いです/좋다 → 좋아요/チョアヨ
形容詞+ですか?、動詞+ますか?
- 語幹の最後の母音が「ㅏ、ㅗ」(陽母音)の場合は「語幹+아요?」
- 語幹の最後の母音が「ㅏ、ㅗ以外」(陰母音)の場合は「語幹+어요?」
例)食べますか?/먹다 → 먹어요/モゴヨ?
良いですか?/좋다 → 좋아요/チョアヨ ?
ヘヨ体は簡単?
前回【韓国語学習】文型4:「~です(か?)」「~ます(か?)」(形容詞、動詞、ハムニダ体)で、「へヨ体は、変化のルールが多い為、今回は先に「ハムニダ体」での表現を見ていきます。」とお話していたかと思います。
ということは、当然、上で勉強したPoint「陽母音なら語幹+아요」、「陰母音なら語幹+어요」という簡単な変化だけでは終わらないんです。
残念ながら、かなり絶望的な気持ちになります。
その絶望への対処法は後で考えるとして、とりあえず、ひとつずつ地獄の門をくぐっていきましょう。
(できれば、心を落ち着けることができるものを手元に用意して、先に進んでください)
語幹の最後の字にパッチムが無い時
語幹最後の母音が「ㅏ」、「ㅓ」
語幹+ 요
同じ母音「ㅏ」もしくは「ㅓ」が2つ続く為省略され、「~요」になります。
例)行く/가다 → 가요
語幹最後の母音が「ㅗ」
~ㅘ요
語幹最後の母音が「ㅗ」であれば、本来「~ㅗ아요」の形になりますが、「ㅗ」と「ㅏ」が合体し「~ㅘ요」になります。
例)来る/오다 → 와요
語幹最後の母音が「ㅜ」
~ㅝ요
語幹最後の母音が「ㅜ」であれば、本来「~ㅜ어요」の形になりますが、「ㅜ」と「ㅓ」が合体し「~ㅝ요」になります。
例)習う/배우다 → 배워요
語幹最後の母音が「ㅣ」
~ㅕ요
語幹最後の母音が「ㅣ」であれば、本来「~ㅣ어요」の形になりますが、「ㅣ」と「ㅓ」を早口で「イオイオイオイオ………ヨ!」で(?)「~ㅕ요」になります。
例)飲む/마시다 → 마셔요
語幹最後の母音が「ㅡ」
語幹最後の母音が「ㅡ」であれば、本来「~ㅡ어요」の形になりますが、「ㅡ」が脱落し、ㅏ요/ㅓ요 が付きます。また、語幹の文字数によって変化が異なります。
- 語幹が1文字の場合 「ㅡ」が脱落し、ㅓ요
例)大きい/크다 →크어요→ 커요 - 語幹が2文字以上の場合、「ㅡ」が脱落し、「ㅡ」の前の母音によってㅏ요/ㅓ요
例)痛い/아프다 → 아파요
きれいだ/예쁘다 → 예뻐요
語幹最後の字が「르」
語幹最後の文字が「르」であれば、本来「~르어요」の形になりますが、「ㅡ」が脱落し、 「르」 の前の文字の母音によって、ㅏ요/ㅓ요 が付きます。また、「르」 の前の文字に「ㄹ」パッチムが追加されます。
例)速い/빠르다 → 빨라요
流れる/흐르다 → 흘러요
語幹の最後の字にパッチムが有る時
「ㅂ」の変則活用
語幹最後の字に「ㅂ」パッチムがある場合、 「ㅂ」 は脱落し、「~워요」が付きます。
(正確には 「ㅂ」は脱落し、語幹の後ろに「우」が追加されて、その活用で「~워요」になります)
例)暑い/덥다 → 더워요
「ㄷ」の変則活用
語幹最後の字に「ㄷ」パッチムがある場合、「ㄷ」パッチムが「ㄹ」パッチムに変わり、後ろに아/어요が付きます。
例)歩く/걷다 → 걸어요
「ㅅ」の変則活用
語幹最後の字に「ㅅ」パッチムがある場合、「ㅅ」は脱落し、아/어요が付きます。
例)炊く/짓다 → 지어요
「ㅎ」の変則活用
語幹最後の字に「ㅎ」パッチムがある場合、「ㅎ」は脱落し、母音が「ㅐ」に変わり「~ㅐ요」が付きます。
例)そうだ/그렇다 → 그래요
하다の変則活用
「하다/ハダ/(名詞)する」という会話で出てくる頻度が非常に高いこの単語も変則活用になります。
하다→ 하아요 → 하요 → 해요/ヘヨ
例)愛する/사랑하다 → 사랑해요/サラŋヘヨ
まとめ
ずいぶん長くなってしまいましたが、大丈夫ですか?
元気ですか?
今回は、基本の아/어요活用と、様々な変則活用を見てきました。
更に悪いニュースをお伝えすると、変則活用する筈なのに、基本の活用をする単語というものもあります。
いわゆる例外の例外です。
この圧倒的絶望感をどうすればよいのか…
結局は、それぞれ覚えていくしか無いんですよね…
会話では、「これは〇〇の変則活用だから…」とか考えてる暇もないので。
ということで、私の手元には「韓国語活用辞典」なるものがあります。
この本には924個の単語が載っています。
そして、「愛する」という単語だと、愛します、愛しません、愛しました、愛する〇〇、愛した〇〇、愛するから、愛するけれど、愛したいです、愛してください…などの活用形が16種類載っています。
私はこの本、持ち歩くには正直ちょっと重いです。
でも、自宅で単語の勉強をする時に、「~다」の原型だけではなく、いろいろな活用形で覚えられるこの本はとてもいいと思います。
買っただけで満足していた本ですが、私もちゃんと勉強したいと思います。
それではそれでは、今回は本当にお疲れさまでした。

追記;
ちなみに、動詞+아/어요の文は「~します」以外に、「~しましょう」とお誘いをする時も使えます。
例)
このバスに一緒に乗りましょう/이 버스를 함께 타요
(パンマルの場合は「動詞の語幹+자」の文形を使うことが多いようです)
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