韓国語の漢字語とは?
まず、韓国語には成り立ちによって3つの種類があります。
- 固有語:元々朝鮮半島で使われていた言葉
- 漢字語:中国発祥の漢字が元になっている言葉
- 外来語:英語などの外国語が元になっている言葉
例)固有語:고맙다/ゴマpッタ/ありがとう
漢字語:감사/ガmサ/感謝
外来語:컴퓨터/コmピュト/コンピューター
つまり、漢字語というのは、日本語と同じように中国から来た漢字が元になっている言葉なのです。
漢字語を覚えた方がいい理由
元が同じ漢字だから日本語と発音が似ているものがたくさんあります。
家族:가족/カジョk
無理:무리/ムリ
約束:약속/ヤkッソk
など。
すでにたくさんの漢字を知っている私達。
こういうのが単語帳で出てきたら、つづりはともかく、音はすぐに覚えてしまうのではないでしょうか。
さらに、日本語より簡単ところがあります。
基本的に、韓国語は漢字1字に対し、読みも1つしかありません。
(例外もありますが少数です)
つまり、会社=회사、全員=전원という2つを覚えれば、会員=회원、社員=사원、社会=사회、全社=전사と漢字の組み合わせを変えた4つの単語も一緒に覚えたことになります。
2つの単語を学んで、6つの単語を身につける。
なんとコスパが良い勉強法!
ということで、漢字語を覚えると、語彙がぐんぐん伸びていくのです。
漢字語に使われるパッチム
韓国語のパッチムの発音は全部で7種類ありますが、漢字語で使われるのは6種類になります。
漢字語のパッチム「ㅇ,ㅁ,ㄴ,ㅂ,ㄹ,ㄱ」
それぞれ日本語のどの音に対応しているか見ていきましょう。
ㅇ:「う」「い」
「ㅇ」は日本語の「う」「い」に対応しています。
例)方角:ほうがく:방각 学生:がくせい:학생
ㅁ,ㄴ:「ん」
「ㅁ」「ㄴ」は日本語の「ん」に対応しています。
例)感謝:かんしゃ:감사 間食:かんしょく:간식
ㄱ:「く」「き」
「ㄱ」は日本語の「く」「き」に対応しています。
例)北極:ほっきょく:북극 反撃:はんげき:반격
ㄹ:「つ」「ち」
「ㄹ」は日本語の「つ」「ち」に対応しています。
例)出発:しゅっぱつ:출발 八:はち:팔
ㅂ:「う」
「ㅂ」は日本語の「う」に対応しています。
例)塔:とう:탑
漢字語ルールで「ㅇ」と「ㄴ」を判別する
ハングルを綴る時、よく「どっちだったっけな~」となってしまうのが「ㅇ」と「ㄴ」。
「先生」って最初が「ㅇ」?それとも 「ㄴ」?ってなったことありませんか?
そんなお悩みも、漢字語のパッチムのルールがわかっていれば、ズバッと解決。
「せんせい」は最初が「ん」に対応した「ㄴ」、後が「い」に対応した「ㅇ」になるので、「선생님」が正解です。
もう1つついでに、韓国北部を流れる全長494kmの川「漢江(はんがん)」。
「はんがん」の2つの「ん」はそれぞれ「ㅇ」「ㄴ」どちらを使うのでしょう。
「漢江」の漢字を日本語の音で読むと、「漢(かん)江(こう)」となります。
よって、「漢江=한강」になるわけです。
「へぇ~」ってボタンを押したくなりませんか?
まとめ
- 漢字語:漢字が元になった言葉
- 韓国語の漢字は基本1文字に対し1つの読み方
- 漢字語を覚えると語彙が増える
- ㅇ:「う」「い」に対応
- ㅁ,ㄴ:「ん」に対応
- ㄱ:「く」「き」 に対応
- ㄹ:「つ」「ち」に対応
- ㅂ:「う」に対応

韓国の「標準国語大辞典」という辞典の見出し語について分析されたデータによると、掲載されている見出し語の内、約70%程が漢字語もしくは漢字語+他の語だったようです。
ただし、見出し語の75%ほどは名詞であり、動詞、副詞に関してはそのほとんどが、形容詞に関しては約80%が固有語ということなので、漢字語の殆どは名詞ということになります。
コメント